決意の行く先 2月 13, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス 死線をくぐり抜けた一夜から数日。一時はどうなるかと思ったが全員無事に基地に戻ることができ、マスターの受けた傷も徐々に回復している。 あれから大きな任務はまだなくて、マスターはずっと基地の中ですごしているようだ。 タバテ… Read More
陽だまりのなか 2月 13, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス よく晴れた日、午後の日差しは柔らかく部屋のなかに降り注いでいる。 部屋の中央には暖炉も椅子もクッションもあるけれど、窓際の日差しが一番落ち着く。大きめのクッションを一つだけ運んできて、それを抱えて日溜まりを占拠する。人… Read More
愛の日の話 前日譚 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス 想いを伝える日、というのはなんて素敵なんだろう。 幼い頃に抱いた、漠然とした憧れ。いつか私も大きくなって、愛する人ができたら、なんて。そんなささやかな夢も、レジスタンスとして争いの日々に身を投じることになっては、もう叶… Read More
愛の日の話 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス 二月十四日バレンタインデー。といっても休日でもなく、任務の予定はないけれどメディックとしての仕事は普段通りある。その合間を縫って、貴銃士達にプレゼントを渡しきるのがマスターの今日の目標だ。忙しい一日になるだろう。メディ… Read More
愛妻の日 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス 雪の残る、まだ寒い冬の晴れた日。タバティエールが街に買い出しに行くというので、丁度欲しい物もあったからとマスターはついていくことにした。買って来てやるのに、と言われたけれど単純に一緒に居たかったのだ。大所帯の基地に居て… Read More
クリスマスの話② 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士ドラマス, 千銃士, 銃マス クリスマスまでの日々は慌ただしく過ぎていく。その中でもドライゼはマスターと二人、毎日少しの時間を共有し続けていた。一緒に買い出しに出かけた日に買ったシュトレンを、お茶の時間に一緒に食べるだけ。過ごす時間はそんなに長くな… Read More
クリスマスの話① 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士ドラマス, 千銃士, 銃マス 十二月に入って数日経った、よく晴れた寒い日。レジスタンスのマスターである少女は物資の買い出しに自ら街へ出ていた。年齢の割に小柄な少女は、大きな包みを両手に抱え持っているが、その傍らには更に大荷物を抱えた体格の良い青年の… Read More
愛しい君の 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士シャスマス, 千銃士, 銃マス ザァ、と水の音ばかりが響く。温かい湯を頭からかけられて、きつく目を閉じた。「熱くない?」「うん……」 掛けられた声に、ただ頷く。 なんで、こんなことになったんだっけ。濡れた髪が重く肌にまとわりつくのを感じながら、ただぼ… Read More
ハロウィンの話③ 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス ハロウィンパーティー当日の夜、貴銃士達のマスターである少女の私室。建物の奥にあるこの部屋に、人目を避けるようにして転がり込む影が二つ。 明かりをつけて扉の鍵を掛け、部屋の主である少女は小さく溜め息をつく。道中誰かに見つ… Read More
ハロウィンの話② 2月 12, 2021katagiriNovel, 千銃士タバマス, 千銃士, 銃マス 食堂の外で立ち尽くしていると、再び双子に声をかけられた。「どうしたの、マスター」「顔、赤いよ?」 心配そうに見上げてくる二人に、少女は何も言えず肩を竦めた。「……ちょっとね」 目的の物は入手したが、手の甲にとはいえ代わ… Read More