trace #2 5月 30, 2020katagiriFF14, NovelFF14, オル光♂ あの日の出来事は、今も胸の奥深くに突き刺さっている。 夕焼けに染まるイシュガルド教皇庁。光の槍。彼の叫び声。視界の赤。 ……忘れられるはずが、ないんだ。 争いの最中にあっては、生と死は常に隣り合わせだ。… Read More
trace #1 5月 30, 2020katagiriFF14, NovelFF14, オル光♂ 真っ白な雪に覆われたクルザス中央高地。雪が降ることの多いこの地域も、天気予報士の言葉通り今日は晴れ渡っている。 稼ぐには絶好の日だ。 普段は戦士として斧を振るっているが、冒険者に開かれた技術は、戦闘だけでなく製作も採集… Read More
カウントダウン 5月 30, 2020katagiriFF14, NovelFF14, エメ光♀ 空を覆う眩いほどの光も届かぬ、暗い暗い海の底の奥深く。高くそびえ立つ建築物に灯る明かりは、地上の光とは違えどもこの幻影都市を照らし続けている。 その中の一つの建物。かの英雄との決戦の地として選んだ場所。既に不要となった… Read More
ある冒険者の記録。 5月 30, 2020katagiriFF14, NovelFF14, オル光♂ あまりにも、色々なことがありすぎた。濁流に飲み込まれるかのように目まぐるしく変わりゆく事態に、簡単に気持ちの整理などつくはずもなく。 目の前で起きたナナモ陛下の暗殺。罠にはめられ、その犯人として捕らわれた。そしてクリス… Read More
過去に連なる夢の残滓 5月 16, 2020katagiriFF14, NovelFF14, エメ光♀ 最初は、ただの冒険者の一人だった。名誉、力、金、自由……他にも様々なものを求めて、冒険者を志す者は数多くいる。 彼女もその一人だった。物心ついた時には両親はおらず、運良く商人に拾われて育てられた。大事に育… Read More