恋人のお仕事

 部屋の中に、二人分のペンを走らせる音だけが響く。 カミュさんの執務室で、私とカミュさんは山のように溜まっていた書類を捌いていた。 別にサボってため込んでいたわけではない。プリムスクラブの総支配人であるカミュさんの所には